2011年10月06日
覚えておこう「リチウムイオンキャパシタ」
9月4日の日経新聞朝刊に小さな記事で、「蓄電部品の共同出資会社:(FDKと旭化成)」が出ています。「FDKと旭化成は3日、蓄電部品である『リチウムイオンキャパシタ』の開発、製造、販売を手がける共同出資会社を設立したと発表した。」社名は「旭化成FDKエナジーデバイス」で、出資比率はFDK51%、旭化成49%、資本金1億円で売上目標2015年度70億円、2020年度に300億円以上を目指す、としています。
「リチウムイオンキャパシタ」と言う耳新しい用語の材料は「リチウムイオン電池」とも違い、リチウムイオン電池より長寿命で、電気二重層キャパシタ(アルミ電解コンデンサに近い)よりも高容量である夢の蓄電材料で、自動車や建設機械、瞬停対策装置向けなどの需要拡大が見込まれています。例えば自動車用リチウムイオン電池は充放電寿命が短く、充電時間が数時間も掛かりますが、リチウムイオンキャパシタであれば、充放電寿命が長く、充電時間も数分になると言われている優れものです。

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「リチウムイオンキャパシタ」と言う耳新しい用語の材料は「リチウムイオン電池」とも違い、リチウムイオン電池より長寿命で、電気二重層キャパシタ(アルミ電解コンデンサに近い)よりも高容量である夢の蓄電材料で、自動車や建設機械、瞬停対策装置向けなどの需要拡大が見込まれています。例えば自動車用リチウムイオン電池は充放電寿命が短く、充電時間が数時間も掛かりますが、リチウムイオンキャパシタであれば、充放電寿命が長く、充電時間も数分になると言われている優れものです。

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2011年10月06日
電気自動車とガソリン自動車はどちらがエコか?
こんな疑問に一定の答えを出した解説が日経新聞(10月4日付朝刊)に掲載されました。尚、「エコ」とは製造から廃棄まで(ライフサイクル)の総CO2排出量の多少を比較したものです。
電気自動車は走行時にCO2を排出しないとされているが、動力源に使う電力の大部分は化石燃料を燃焼してつくられ(即ち火力発電)、電気自動車に搭載するリチウムイオン電池を製造・廃棄する際にもエネルギーを消費する。
独立行政法人交通安全環境研究所の小鹿健一郎氏と新国哲也氏が、最近、自動車用リチウムイオン電池の製造・廃棄時のCO2排出量を調査し、この結果と電気自動車の走行に必要な電気量を用いて走行距離に応じて発生する総CO2量を計算した。同時に、走行距離7万kmに達すると1回の充電で走れる距離が約20%短くなり、利用者の3割が電池交換を検討するとされる点も考慮している。
彼らの計算結果を元に、更に、早稲田大学教授の松方正彦氏が「エネルギーと技術ゼミナール」欄でガソリン1リットル当たりの燃費15kmと30kmのガソリン自動車から排出される総CO2量と比較した結果をコメントしている。

(写真と記事内容は関係ありません)
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電気自動車は走行時にCO2を排出しないとされているが、動力源に使う電力の大部分は化石燃料を燃焼してつくられ(即ち火力発電)、電気自動車に搭載するリチウムイオン電池を製造・廃棄する際にもエネルギーを消費する。
独立行政法人交通安全環境研究所の小鹿健一郎氏と新国哲也氏が、最近、自動車用リチウムイオン電池の製造・廃棄時のCO2排出量を調査し、この結果と電気自動車の走行に必要な電気量を用いて走行距離に応じて発生する総CO2量を計算した。同時に、走行距離7万kmに達すると1回の充電で走れる距離が約20%短くなり、利用者の3割が電池交換を検討するとされる点も考慮している。
彼らの計算結果を元に、更に、早稲田大学教授の松方正彦氏が「エネルギーと技術ゼミナール」欄でガソリン1リットル当たりの燃費15kmと30kmのガソリン自動車から排出される総CO2量と比較した結果をコメントしている。

(写真と記事内容は関係ありません)
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