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2012年06月10日

進みつつある放射性物質の除染研究

少し前(2012年2月8日)に産業技術総合研究所が発表した放射性セシウムの除染技術である「ナノ粒子化したプルシアンブルーでセシウム吸着能が向上」と、その後の実用化の進展も含め、日経新聞が今日(6/10)の朝刊で特集記事を掲載しています。

プルシアンブルーは紺青(こんじょう)と呼ばれる紫色を帯びた暗い青色顔料で、1704年にドイツで発見されたフェロシアン化第二鉄(Fe4[Fe(CN)6]3)を主成分とする人工顔料で、非常にポピュラーなものですが、この顔料が放射性セシウムを選択的に吸着して分子内に閉じ込めてしまうという性質があり、今、大変注目されています。

産総研ではこのプルシャンブルーを活用して、土壌中(あるいは焼却灰中)の放射性セシウムを低濃度の酸で抽出した水や、その他の水に溶けている放射性セシウムを吸着除去する研究を急ピッチで進めていて、実際に抽出装置や除染装置を開発して今後汚染現場で実証試験を行う予定とのことです。

放射性セシウムの吸着ではゼオライトが用いられることが良く知られていますが、ゼオライトは他の物質の吸着も行うために、放射性セシウムを選択的に吸着することは出来ず、効率が落ちますが、このプルシアンブルーは放射性セシウムとの相性がピタリで、ゼオライトと比較すると67~1,400倍の吸着能力があると言うことです。

進みつつある放射性物質の除染研究
(出所:産総研ホームページ 焼却灰からの抽出・吸着除去のイメージ図)

進みつつある放射性物質の除染研究
(出所:産総研ホームページ プルシアンブルー結晶格子内に取り込まれる放射性セシウムのイメージ図)

進みつつある放射性物質の除染研究
(出所:産総研ホームページ ナノ粒子プルシアンブルーと市販プルシアンブルー、ゼオライトとの吸着性能比較)
(注:液固比とは抽出液容量と吸着材重量比のこと、PB市販品はプルシアンブルー顔料市販品のこと)

更に、筑波大学(守友浩教授)ではプルシアンブルー(フェロシアン化第二鉄)の鉄イオンの代わりにマンガンイオンを使った物質はセシウムを10万分の1に減らすことができたとのこと。その他にも物質・材料研究機構では高性能な酸化チタン吸蔵材料を開発し、セシウムとストロンチウムを別々に吸蔵することが出来ると言う。これなどは、最終処分まで時間が掛かる場合に安全に吸蔵保管するのに役立つとのことです。

このように放射性セシウムの吸着については非常に有用なプルシアンブルーも分子内にはシアン(CN)成分を含んでおり、熱に弱くて高温では分解して猛毒のシアンガスを発生する危険性もあり、又、以前千葉県の某工場ではプルシアンブルー廃棄物を工場内の地中に埋めたことから、地下水汚染の公害問題となって処理に大変だった事実もあります。

一方では放射性セシウムを経口で体内に取り込んでしまった場合の救急治療薬として使用されて、体外に排出する効果もあると言われます。扱い方によっては両刃の剣になりますが、人為的に起こしてしまった事柄に対しては、人類の英知をもって人為的に解決して行く義務があり、それが文明社会を営んでいる人類の宿命でもありましょう。起こり得る事象に対して恐れるだけでなく、英知を持って解決する努力をするのも人類であり、その点に希望を持ちたいと思います。

尚、産総研の発表資料の詳細は下記webサイトを参照下さい。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2012/pr20120208/pr20120208.html



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