2012年05月30日
高性能リチウムイオン電池開発!
産業技術総合研究所と東レなどは蓄電量1.5倍の高性能リチウムイオン電池を開発したとの新聞発表がありました。(5月29日付日経新聞朝刊)
現行リチウムイオン電池と比べ、同じ大きさで蓄電できる電力量は1.5倍で、使用温度範囲も現行品が摂氏45℃~零下5℃に対し、摂氏140℃~零下30℃まで広範囲で使用可能とのこと。
リチウムイオン電池の課題と主な改良点として日経新聞には次のことが記載されています。
①充電容量の向上・・負極に従来は黒鉛を使用していたが、珪素酸化物に変更。これによって800℃に耐える耐熱性と破損した場合でも発火し難くなる。
②電池の薄型化・・電極の一部である集電体を銅箔からステンレス鋼箔に変更。→これが何故薄型化に寄与するかは不明。(筆者感想)
③セパレータ(絶縁体)の耐熱性向上・・高機能樹脂のポリイミドを採用。→従来はポリエチレン等の多孔質プラスチックフィルムを使用(筆者注)

(出所:ウィキペディア 産業技術総合研究所つくば本部)
現行リチウムイオン電池と比べ、同じ大きさで蓄電できる電力量は1.5倍で、使用温度範囲も現行品が摂氏45℃~零下5℃に対し、摂氏140℃~零下30℃まで広範囲で使用可能とのこと。
リチウムイオン電池の課題と主な改良点として日経新聞には次のことが記載されています。
①充電容量の向上・・負極に従来は黒鉛を使用していたが、珪素酸化物に変更。これによって800℃に耐える耐熱性と破損した場合でも発火し難くなる。
②電池の薄型化・・電極の一部である集電体を銅箔からステンレス鋼箔に変更。→これが何故薄型化に寄与するかは不明。(筆者感想)
③セパレータ(絶縁体)の耐熱性向上・・高機能樹脂のポリイミドを採用。→従来はポリエチレン等の多孔質プラスチックフィルムを使用(筆者注)

(出所:ウィキペディア 産業技術総合研究所つくば本部)
この記事で「産業技術総合研究所と東レなど」としているので、他にも共同開発している企業があるかもしれないが、明らかにはされていない。
又、東レは今年2月20日付で「高性能微多孔アラミドフィルムの開発」と言う題名でプレスリリースしており、そこではこの高性能微多孔アラミドフィルムをリチウムイオン電池の耐熱性セパレータとして活用するとしており、2月29日~3月2日に東京ビッグサイトで開催された第3回二次電池展にも出展するとしています。下記webサイトに詳細が記載されています。
http://www.toray.co.jp/news/rd/nr120220.html
たった2ヶ月でアラミドフィルムからポリイミドフィルムに変わるのはちょっと疑問がありますが、東レは耐熱性基板材料としてポリイミド樹脂フィルムも開発しているので、そうかもしれません。でも、内心「微多孔アラミドフィルム」ではないか・・とも思っています。(アマノジャク)
いずれにしても、今回発表された改良型リチウムイオン電池が完成すれば、現行品と比べて数倍高性能となるのは間違いなく、朗報だと思います。
又、東レは今年2月20日付で「高性能微多孔アラミドフィルムの開発」と言う題名でプレスリリースしており、そこではこの高性能微多孔アラミドフィルムをリチウムイオン電池の耐熱性セパレータとして活用するとしており、2月29日~3月2日に東京ビッグサイトで開催された第3回二次電池展にも出展するとしています。下記webサイトに詳細が記載されています。
http://www.toray.co.jp/news/rd/nr120220.html
たった2ヶ月でアラミドフィルムからポリイミドフィルムに変わるのはちょっと疑問がありますが、東レは耐熱性基板材料としてポリイミド樹脂フィルムも開発しているので、そうかもしれません。でも、内心「微多孔アラミドフィルム」ではないか・・とも思っています。(アマノジャク)
いずれにしても、今回発表された改良型リチウムイオン電池が完成すれば、現行品と比べて数倍高性能となるのは間違いなく、朗報だと思います。
Posted by 富士三合目 at 01:48│Comments(0)
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