2012年05月31日
ネガワット取引とは?
関西電力では今夏の節電要請期間(7月2日~9月7日)に、法人向け電力需要抑制策の一環として、管内の企業が節電した電力を入札で買い取る「ネガワット取引」制度を国内電力会社としては初めて導入するとのことです。
この「ネガワット取引」と言う聞き馴れない制度は成功すれば、夏場や、冬場の「電力需給」の切り札として国内の他地域に広がる可能性が高いと言われています。

(出所:Amazon書籍広告)
では、「ネガワット取引」とは一体どのような制度でしょうか。
「ネガワット」は企業が省エネ・節電によって使用しなかった電力を指し、省エネ・節電の取組みは発電所の建設と同様の効果を生み、いわば「節電所」と見なす考え方で、この使用しなかった電力を電力会社が入札によって買い上げる制度です。米国で考案され、電力逼迫時に活用されている制度とのこと。これならば、省エネ・節電した企業は使わなかった分、電力料金の節約になり、且つそれによって余った電力を入札価格で電力会社に売ることが出来、一石二鳥で省エネ・節電努力のモティベーションが高まると言う仕組み。(但し、入札なので、最安値を入札した企業の電力が買い上げられることになる。又、もし、落札した企業が約束通り節電できなかった場合にはペナルティが課せられるので、いい加減な気持ちではできません。)それでも、否応なしの計画停電や、ピーク時電力料金をべらぼうな高価格にして強制的に使わせないと言う、高圧的な全く芸のないやり方と比べればかなり優れた方法ではないでしょうか。
この「ネガワット取引」と言う聞き馴れない制度は成功すれば、夏場や、冬場の「電力需給」の切り札として国内の他地域に広がる可能性が高いと言われています。

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では、「ネガワット取引」とは一体どのような制度でしょうか。
「ネガワット」は企業が省エネ・節電によって使用しなかった電力を指し、省エネ・節電の取組みは発電所の建設と同様の効果を生み、いわば「節電所」と見なす考え方で、この使用しなかった電力を電力会社が入札によって買い上げる制度です。米国で考案され、電力逼迫時に活用されている制度とのこと。これならば、省エネ・節電した企業は使わなかった分、電力料金の節約になり、且つそれによって余った電力を入札価格で電力会社に売ることが出来、一石二鳥で省エネ・節電努力のモティベーションが高まると言う仕組み。(但し、入札なので、最安値を入札した企業の電力が買い上げられることになる。又、もし、落札した企業が約束通り節電できなかった場合にはペナルティが課せられるので、いい加減な気持ちではできません。)それでも、否応なしの計画停電や、ピーク時電力料金をべらぼうな高価格にして強制的に使わせないと言う、高圧的な全く芸のないやり方と比べればかなり優れた方法ではないでしょうか。
この制度の対象になるのは契約電力が500kw以上の大口需要家ですが、関西電力は500kw未満の小口需要家向け取組みとして、多数のビルや中小工場などのエネルギー管理システム(ビルディングエネルギー・マネジメントシステム:BEMSと言う)を手がける企業(これをBEMSアグリゲーターという)に管内顧客のピーク調整を依頼する新制度を導入するとのこと。

(出所:関西電力ホームページ BEMSアグリゲーター募集の広告)
中部電力も「ネガワット取引」を導入する可能性を表明しており、西の方から需要家にもメリットをもたらす新制度導入の機運が高まって来そうな気配です。
電力会社が一方的に値上げや計画停電を行う時代は過ぎ去り、顧客も交えた新制度の導入発展が大いに期待されるところです。

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中部電力も「ネガワット取引」を導入する可能性を表明しており、西の方から需要家にもメリットをもたらす新制度導入の機運が高まって来そうな気配です。
電力会社が一方的に値上げや計画停電を行う時代は過ぎ去り、顧客も交えた新制度の導入発展が大いに期待されるところです。
Posted by 富士三合目 at 01:17│Comments(0)
│省エネ・節電