2012年03月05日
シロアリの腸内酵素でバイオ燃料(伊藤忠)!
伊藤忠商事は原料に食用植物を使わない第2世代のバイオエタノールの事業化に乗り出すとのこと。製造技術を持つ米ベンチャーと提携し、米国以外で製販事業を展開するとの報道です。(3月5日付日経新聞朝刊)
バイオエタノールは需要が拡大しているが、現在は食用となるトウモロコシ、サトウキビなどを原料としているため、将来の食糧危機の問題も指摘されており、穀物価格高騰の一因とも言われている。
伊藤忠商事は食用植物を原料としない第2世代燃料の需要拡大が期待できると見て、米ベンチャーで第2世代バイオエタノールの製造技術を持つ「ジーケム・インコーポレーテッド(コロラド州)」にこのほど出資し、10年後には約1千億円の売上高を目指すとしています。

(出所:ウィキペディア 沖縄県宮古島のバイオガソリン専用スタンド)
バイオエタノールは需要が拡大しているが、現在は食用となるトウモロコシ、サトウキビなどを原料としているため、将来の食糧危機の問題も指摘されており、穀物価格高騰の一因とも言われている。
伊藤忠商事は食用植物を原料としない第2世代燃料の需要拡大が期待できると見て、米ベンチャーで第2世代バイオエタノールの製造技術を持つ「ジーケム・インコーポレーテッド(コロラド州)」にこのほど出資し、10年後には約1千億円の売上高を目指すとしています。

(出所:ウィキペディア 沖縄県宮古島のバイオガソリン専用スタンド)
「第2世代バイオエタノール」はブドウ糖と同じ組成を持つセルロース系原料から生産でき、ユーカリやポプラ等の木材や稲ワラ、麦゙ワラなどを使う。エタノールへの変換効率が低いためコストアップになっていたが、ジーケム社は「シロアリの腸内細菌から取れる酵素」を利用し、木材やワラなどの農業残渣からエタノールを精製する技術を持ち、第2世代の競合技術に比べ、エタノールの収率が約40%高いのが特徴とのこと。

(出所:ジーケム社HP バイオエタノール製造パイロットプラント)
木造家屋にとっての大敵で嫌われ者の「シロアリ」も将来の地球温暖化防止対策の切り札となり、救世主となるかも知れません。

(出所:ジーケム社HP バイオエタノール製造パイロットプラント)
木造家屋にとっての大敵で嫌われ者の「シロアリ」も将来の地球温暖化防止対策の切り札となり、救世主となるかも知れません。
Posted by 富士三合目 at 18:31│Comments(0)
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