2012年05月01日
ナトリウムイオン電池に道
東京理科大学がGSユアサと共同で、蓄電池向けの新しい電極材料を開発したとの発表がありました。鉄とマンガンの酸化物で、リチウムイオンの代わりに海水中に大量にあるナトリウムイオンで蓄電し、5年後を目標に工場や、家庭用蓄電池の実用化を目指すとのこと。これが成功すれば、レアメタル(希少金属)のリチウムを使わない蓄電池が出来る画期的な技術となるとのことです。
論文が4月30日英科学誌ネイチャー・マテリアルズ(電子版)に掲載されることになっています。

(出所:ニコニコニュース) 続きを読む
論文が4月30日英科学誌ネイチャー・マテリアルズ(電子版)に掲載されることになっています。

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2012年04月24日
太陽光発電の買取り価格は42円になりそう。
この7月から導入される「再生可能エネルギーの全量固定価格買取制度」において、太陽光発電事業者から買い取る電力買取価格を検討する経済産業省の有識者会議「調達価格等算定委員会(委員長:植田和弘京都大学大学院教授)」は「税込42円/kwh、期間20年間」で原案をまとめる模様。又、風力発電による電力は23円/kwh前後となる模様とのことです。小規模水力発電は幾らになることでしょう。気になるところです。

(出所:ウィキペディア 山梨県甲府市米倉山太陽光発電所 出力1万kw(10メガワット))
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(出所:ウィキペディア 山梨県甲府市米倉山太陽光発電所 出力1万kw(10メガワット))
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2012年04月18日
究極の再生可能エネルギー(R水素)の話
お伽話のような話として「R水素」があります。「R水素」は「Renewable Hydrogen:再生可能 水素」のことであり、現在、科学により正式に定義されたものではなく、一部の「R水素」を推進する団体によって提唱されているものですが、原子力発電所の存続是非が議論されている中で、注目度が高まっている概念です。
水素は最も軽い物質であるため、単体で存在することはなく、他の水素化合物から取り出す必要があります。例えば水(H2O)を電気分解で水素(H2)と酸素(O2)に分解し、ガス(又は高圧下で液体)にしてタンクに貯蔵して利用します。あるいは化石燃料を構成している炭化水素を分解して水素を取り出しますが、副成物として二酸化炭素が発生するため、再生可能エネルギーとは言えません。従ってこの場合は水の電気分解によって得られる水素を「R水素」と言っています。
しかし、どうやって電気分解の電気を作るのかがまた問題です。そこで、自然エネルギーによって発電する電気(太陽光、風力、地熱、小規模水力等)により水を電気分解する訳です。それによって出来た水素をタンクに貯蔵して置き、必要なときに活用することになります。

(出所:ウィキペディア R水素利用の概念図)
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水素は最も軽い物質であるため、単体で存在することはなく、他の水素化合物から取り出す必要があります。例えば水(H2O)を電気分解で水素(H2)と酸素(O2)に分解し、ガス(又は高圧下で液体)にしてタンクに貯蔵して利用します。あるいは化石燃料を構成している炭化水素を分解して水素を取り出しますが、副成物として二酸化炭素が発生するため、再生可能エネルギーとは言えません。従ってこの場合は水の電気分解によって得られる水素を「R水素」と言っています。
しかし、どうやって電気分解の電気を作るのかがまた問題です。そこで、自然エネルギーによって発電する電気(太陽光、風力、地熱、小規模水力等)により水を電気分解する訳です。それによって出来た水素をタンクに貯蔵して置き、必要なときに活用することになります。

(出所:ウィキペディア R水素利用の概念図)
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2012年04月11日
京セラがメガソーラー
京セラが鹿児島市に大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の建設を計画中とのこと。(4月10日付日経新聞夕刊) 発電出力は7万kw規模で、ソフトバンクが北海道で計画中(苫小牧市に出力20万kw以上)の施設に次ぐものです。太陽電池メーカーとしてはシャープが先に発表(出力1,500~2,000kw級を4ケ所)していますが、京セラの規模はその約10倍です。ソフトバンクの設置しようとしているものも京セラとの共同事業らしいので、京セラの攻勢が目立ちます。
京セラのほか、IHIや地元企業、金融機関などが共同で建設、運営する予定とのこと。(IHIの所有する遊休地127万m2にKDDI、九電工、鹿児島銀行、竹中工務店等が出資予定で総投資額約250億円)

(出所:京セラホームページ 鹿児島市七ツ島メガソーラー発電所(仮称)建設予定地)
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京セラのほか、IHIや地元企業、金融機関などが共同で建設、運営する予定とのこと。(IHIの所有する遊休地127万m2にKDDI、九電工、鹿児島銀行、竹中工務店等が出資予定で総投資額約250億円)

(出所:京セラホームページ 鹿児島市七ツ島メガソーラー発電所(仮称)建設予定地)
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2012年04月05日
県が「新エネルギー研究開発助成金」募集中
静岡県は産学官で連携して、新エネルギー関連の研究開発に取り組む県内の中小企業に助成するため、4月2日~5月18日まで公募して、審査を経て助成企業を決定することにし、中小企業の新エネルギー関連産業への参入を促すことにしています。太陽エネルギー、バイオマスエネルギー関連の新技術や新製品の研究開発が対象となります。

(静岡県新エネルギー研究開発助成金公募のチラシ)
・対象事業 県公設試験研究機関 (必要に応じ、さらに企業や大学、高等専門学校) と連携して取り組む、太陽エネルギー・バイオマスエネルギーの普及に資する新技術・新製品の研究開発
・助成限度額 3,000万円 (単年度) 4,500万円 (2年間) (助成率:2/3以内)
・助成期間 2年以内 (交付決定日~平成26年2月28日)
※助成期間は2年間ですが、平成25年度分は継続申請後、審査の上、決定
原材料費や機械等の購入費、技術コンサルタント料などを助成するとのこと。
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(静岡県新エネルギー研究開発助成金公募のチラシ)
・対象事業 県公設試験研究機関 (必要に応じ、さらに企業や大学、高等専門学校) と連携して取り組む、太陽エネルギー・バイオマスエネルギーの普及に資する新技術・新製品の研究開発
・助成限度額 3,000万円 (単年度) 4,500万円 (2年間) (助成率:2/3以内)
・助成期間 2年以内 (交付決定日~平成26年2月28日)
※助成期間は2年間ですが、平成25年度分は継続申請後、審査の上、決定
原材料費や機械等の購入費、技術コンサルタント料などを助成するとのこと。
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