2011年05月02日
ちょっとブレイク(2)(子はかすがい?)
引き続き西部劇の話です。


ジョン・フォード監督作品で、有名な騎兵隊三部作の3作目に「リオ・グランデの砦」(1950年、ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ベン・ジョンソン、ハリーケリーJr、クロード・ジャーマンJr・・出演)があります。

もう15年も家族と別れて辺境のメキシコ国境に近い砦に単身赴任している騎兵隊隊長(ジョン・ウェイン)、文字通り別居状態となっている妻(モーリン・オハラ)は、東部(多分ニューヨーク)で息子(クロード・ジャーマンJr)と暮らしていた。ある日息子が父親のいる騎兵隊に入隊し、おまけに妻も息子を東部に連れ戻すために追いかけて来て、15年ぶりの家族再会となります。



ジョン・フォード監督作品で、有名な騎兵隊三部作の3作目に「リオ・グランデの砦」(1950年、ジョン・ウェイン、モーリン・オハラ、ベン・ジョンソン、ハリーケリーJr、クロード・ジャーマンJr・・出演)があります。

もう15年も家族と別れて辺境のメキシコ国境に近い砦に単身赴任している騎兵隊隊長(ジョン・ウェイン)、文字通り別居状態となっている妻(モーリン・オハラ)は、東部(多分ニューヨーク)で息子(クロード・ジャーマンJr)と暮らしていた。ある日息子が父親のいる騎兵隊に入隊し、おまけに妻も息子を東部に連れ戻すために追いかけて来て、15年ぶりの家族再会となります。
この息子、「東部のウェストポイント」(ダジャレではありませんヨ)陸軍士官学校をどういう訳か退学して辺境の騎兵隊に「一兵卒」として入隊して来ました。妻は息子を一流学校に入れ、エリートコースを歩ませるつもりで夫と別居して東部で暮らしていたのですが、どうもその辺りで夫婦の考え方に違いがあったらしく、せっかく15年ぶりの再会でもお互いの気持ちも対立状態で、他人の様によそよそしい。この状態で「子はかすがい」になっておらず、対立の種になっている訳です。
父親は父親としてではなく、上官と一兵卒の関係で接し、息子は早く一人前の騎兵隊員になろうと頑張っており、そんな姿を内心はらはらしながら見守っています。妻はそんな夫の態度が更に気に入らず、早く息子を東部に連れ帰そうとしますが、息子は言う事を聞きません。息子はどうも父親に時には反発しながらも、辺境の地で父親と同じ様に騎兵隊員として一人前の男になりたいと内心思っている様です。
夫婦の思惑とは別に、息子は親から自立する方向で自分を鍛え、次第に逞しく一人前の大人に成長して行きます。その過程で夫婦も再び絆が深まって行きます。結果的には「子はかすがい」だったのでしょうし、又、家族と言えども人間一人一人の生き方の問題だったのでしょう。この映画はアメリカ西部を舞台にしていますが、いつの世相にも当てはまる普遍性を持っている名作だと思います。
ジョン・ウェインさんとモーリン・オハラさんはこの映画から、その後の長いコンビが始まります。そして、1952年にはあの素晴らしい「静かなる男」がジョン・フォード監督作品として誕生します。 では又、サヨウナラ
父親は父親としてではなく、上官と一兵卒の関係で接し、息子は早く一人前の騎兵隊員になろうと頑張っており、そんな姿を内心はらはらしながら見守っています。妻はそんな夫の態度が更に気に入らず、早く息子を東部に連れ帰そうとしますが、息子は言う事を聞きません。息子はどうも父親に時には反発しながらも、辺境の地で父親と同じ様に騎兵隊員として一人前の男になりたいと内心思っている様です。
夫婦の思惑とは別に、息子は親から自立する方向で自分を鍛え、次第に逞しく一人前の大人に成長して行きます。その過程で夫婦も再び絆が深まって行きます。結果的には「子はかすがい」だったのでしょうし、又、家族と言えども人間一人一人の生き方の問題だったのでしょう。この映画はアメリカ西部を舞台にしていますが、いつの世相にも当てはまる普遍性を持っている名作だと思います。
ジョン・ウェインさんとモーリン・オハラさんはこの映画から、その後の長いコンビが始まります。そして、1952年にはあの素晴らしい「静かなる男」がジョン・フォード監督作品として誕生します。 では又、サヨウナラ

Posted by 富士三合目 at 08:37│Comments(0)
│映画の楽しみ