空の電離層を観測して地震予知?
国立大学法人電気通信大学と国立大学法人千葉大学は「地震解析ラボ」と言う機構を設立し、「インフォメーションシステムズ㈱」と言う会社経由で地震情報提供サービス(有料)を行っています。
このサービスは電気通信大学の早川正士特任教授が創立した「電気通信大学地震電磁気研究ステーション」で二つの観測項目
①ULF電磁放射(地圏から放射される極低周波電磁放射)
②電離層櫌乱(じょうらん)(VLF/LF送信局電波の伝播異常として検出)
に焦点を当てて観測を行っているとのこと。
この二つの観測項目を5つの送信局(福島、宮崎、オーストラリア、ハワイ、米国)から送信された電波を日本各地(今の所6ヶ所)に置いた基地局で受信観測し、電波の状態から「地震がいつ、どの辺りで、どの位の大きさで発生するか」の「地震予測」を試みて、その情報を防災・セキュリティ関係者に有料で提供を今年から始めています。
(電気通信大:「地震解析ラボ」のロゴマーク)
国立大学法人が何故情報提供を「有料」としたかについては、次の様に説明しています。
(説明)
現在、「電磁気による地震予知研究」には、公的機関より研究費は支給されておりません。そのための研究費だけでなく、収益金の一部を観測点の設置・観測機器の開発・購入に充当させて頂くためです。
提供される情報は下記の様なものです。(この情報はアーカイブで、期間を過ぎたものを無料公表しています。)
(地震予測情報例:少々ぼやけているが実際はもっと鮮明)
説明文によれば、この「地震予測情報」はあくまでも「参考情報」であり、地震の発生を保証するものではなく、又、情報を使用した結果についての責任は一切負わないとの但し書きがついています。
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