吉永小百合さん「映画のいやし、励まし」について語る
女優の吉永小百合さんが映画「手塚治のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」の声優として出演され、その完成披露試写会で、最近東北地方の被災地を訪れた時の気持ちも込めて「私は子供のころから映画によって励まされ、感動し、今、映画俳優として生きています、スポーツや音楽とともに、映画が震災で傷ついた方のお心を少しでもいやすことができたら。元気になっていただけたらと願っております。」(映画.com配信)とのコメントを発表されました。
((c)2011「手塚治虫のブッダ」製作委員会)
私も同年代の者として、子供のころから映画に励まされ、勇気や感動をもらって現在まで生きてきました。多くの人々が亡くなった太平洋戦争が終わって、食べるものも乏しく、ラジオもろくに普及していなかった時代に、何故か映画だけは田舎の村でも学校の講堂や校庭で夜見た記憶があります。「おらあ三太だ(三太物語)」、「三太と花荻先生」、「三太と千代の山」等の映画は小学校の授業として見たと思います。(♪白い雲が行くよ、ゆっくりゆっくり飛んで行くよ、あの山越えて村越えて、先生と一緒に学校へ♪・・・、60年経った今でも良く覚えています。)
そんな訳で、映画には「いやしや励まし」の効果があると信じているのですが、私が洋画を3本選ぶとすれば、ジョン・フォード監督作品の①駅馬車(1939年)、②荒野の決闘(いとしのクレメンタイン)(1946年)、③黄色いリボン(1949年)です。更に2本追加するとすれば、④リオ・ブラボー(ハワード・ホークス監督)(1959年)、⑤シェーン(ジョージ・スティーヴンス監督)(1953年)でしょうか。
大分昔の映画ですが、今でも十分見た人の心をいやし、感動してもらえるのではないかと思っています。
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