JAXAが「放射能見える化」カメラ開発!

富士三合目

2012年03月29日 21:40

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が放射性物質による汚染状況を可視化できる特殊カメラを開発したと発表しました。人工衛星に搭載する高性能なカメラを改良し、放射能の強弱によって画像上に色分けして表示することが出来るもの。2月に福島県飯舘村で実証実験をし、今後の効果的な除染に活用できることを確認しました。

2014年に打ち上げ予定のエックス線天文衛星に搭載し、宇宙空間で降り注ぐガンマ線を捉える「半導体コンプトンカメラ」と言うものを地上用に改良したもので、視野角が180度と広く、東京電力が福島第1原発内で利用している機種を大きく上回るそうです。

特殊カメラで捉えた画像を、通常のデジタルカメラで撮影した画像と重ねあわせると、放射性物質の分布が一目で判り、ガンマ線量が高いと赤色で表示されるとのこと。大した優れものです。


(出所:JAXAホームページ 超広角コンプトンカメラで捉えた画像)


(出所:JAXAホームページ 超広角コンプトンカメラの実物)


(出所:JAXAホームページ 超広角コンプトンカメラを車に積んだところ これから測定に出発)

(出所:JAXAホームページ 真ん中がセシウム137 赤色表示されている)


(出所:JAXAホームページ 航空写真と測定結果を重ね合わせた画像)

この超広角コンプトンカメラによって放射性セシウムなどがたまりやすい側溝や森の周辺等で汚染の状況が確認できたとのことで、JAXAは実用化に向けた研究を続ける方針であり、今後、福島県内で本格化する除染に活かせる様です。

あの「はやぶさの奇跡」を生んだJAXAのこと、きっと素晴らしいものを完成してくれることでしょう。
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