大震災に思うこと(その5)「想定内と想定外」
今日は「想定内と想定外」について考えて見たいと思います。
今回の東日本大震災に関する報道で、「想像を絶する・・」、「未曾有の・・」、「想定外の・・」、等々の言葉が飛び交いましたが、私はこの「想定内と想定外」に危機管理の分かれ目(要諦)があると思います。
緊急事態が発生した際に、それが「想定内」であったか、「想定外」であったかによって、その後の対策・行動が大きく異なって来るからです。私はその顕著な例を東北電力女川原発と東京電力福島原発に見た気がします。又、海辺にあった小学校では2階から裏山に直接避難出来る歩道橋が作ってあって、全員無事に避難出来たこと、一方小高いところにあった小学校で、校庭に集まって点呼をとっている間に津波に流されてしまった痛ましい出来事、等が報道されました。
危機管理においては常に「最悪の事態を想定」して対策を立てておく、それが要諦であり、それがあればたとえ十分な結果でなくても「想定外」が理由にはならないでしょうし、どんな事態であっても「想定内」であったと言える様にしたいものです。それが人間の叡智(英知)だと思います。
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